2012.09.23
~栄喜からのメッセージ~

こうしてまたソロ活動を行う事になった経緯と、現在製作中の楽曲に対する思いをここに書きます。
どんなにバカな事を言って笑ってみても、
「今日は最高に良い日だった」
と何度思ってみても、
このソロの楽曲を作り出す迄、自分の心の中は真っ暗な闇に覆われていました。
2007年11月の“HEART OF ROCK”で、
「どんな事があっても、最後迄生き続けて欲しい」
と、自分は言いました。

その日、大阪からライブを見に来てくれた親友と
朝方迄お互いの夢を語り合った事を、今でも鮮明に覚えています。
それから3年の月日が流れ、その親友が自ら命を絶ちました。

こんなに身近な人にさえ、自分の言葉は届かなかったという現実は、
自分の心の闇となり、いつまでも取り除く事が出来ませんでした。

そして、2011年10月“Return The Favor”が終わり、
デビューから『SIAM SHADE III』迄大変お世話になった方と
再会する事になり、そこでSIAM SHADEについて熱く語りました。

こんな時だからこそ、やれる事を最大限に発揮し、
困っている人達の何か役に立ちたいと強く思う自分がいました。

「チャンスがあるなら、俺、全力でやります」
…最後はそんな事を言っていたと思います。
別れ際に
「みんなに声をかけるから、栄喜!SIAM SHADEの曲を作っておいてくれ」
と言われ、自分は
「分かりました」
と答えました。

今思うと、この先バンドとして活動するかどうかも分からない状況で、曲を作ると答えた自分が全く理解出来ないけれど、
そのお陰で、自分は音楽の持つ力の凄さを知る事ができ、そして長い時間決して取り除く事の出来なかった心の闇を取り除く事が出来ました。
それは、DETROXでは作る事の無かった、
SIAM SHADEならではの青空に突き抜ける様な、
明るい曲を作ろうと、ピアノでメロディーを探して行くにつれ、
まるで暗闇に針で穴を開け、そこから光がだんだんと射して行く様に、
明るい和音の響きは、弾くたびに心の闇を取り除いて行きました。

まだ、完成もしていない、言葉も乗っていない、音色なのに、
その倍音は、気が付くと俺を完全に元気にしていたのです!!

俺は、不安になる様な暗い音や言葉を一切使わずに、
ただただ光に満ちて行く様な、全部が明るい曲のアルバムを作る事を、この時決めました。

自分が今作るべき音楽、そして唄うべき事が、はっきりと見えた瞬間でした。

だからこの作品は、絶対にみんなを明るい気持ちに、元気にしてくれます。
カラッと晴れ渡る青空の様にね…
蛇!


NEWS
SCHEDULE
PROFILE
BLOG


©2012
HIDEKI Official